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頭痛について 

頭痛は患者さんが病院を受診しようとするきっかけとなる症状として最も多いものです。眠れなかったり、風邪をひいたときにみられるような頭痛から、いわゆる頭痛持ちでよく薬を内服しないとつらい頭痛、さらに突然の激しい頭痛で入院治療が必要なものまで、頭痛を起こす病気にはいろいろあります。いわゆる頭痛持ちの方は、病院に受診されずに我慢しておられる方が多く、また脳に病気があり頭痛がでている方でもなかなか病院を受診されない方もおられます。それは、頭痛という症状はあまりにも一般的で、病気ではないととらえられがちで、「頭痛だけでは会社が休めない。」とか、また「どんな頭痛の時に病院にかかったらいいのかわからない。」といったことが一つの要因と考えられます。

頭痛も病気なんです!!

頭痛をわかりやすく分類すると、ふたつに分けられます。

表1 頭痛の分類

  1. 慢性頭痛(機能性頭痛)
    緊張型頭痛
    片頭痛
    群発頭痛

  2. 症候性頭痛
    脳の器質的疾患(怖い悪性頭痛)
    くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、髄膜炎など
    副鼻腔炎、中耳炎などの頭頚部疾患、緑内障などの眼疾患
    全身疾患 甲状腺機能亢進症など

    ひとつはいわゆる「頭痛もちの頭痛」で、慢性頭痛です。脳や体自体に病気がないのに繰り返しおこるので「機能性頭痛」ともいわれています。緊張型頭痛と片頭痛それに群発頭痛があり、それぞれに特徴的な症状と症状に合わせた治療法があります。
そのなかでも緊張型頭痛は、頭痛の原因の6〜7割を占め、中高年の女性にも男性にもみられる頭痛です。 痛みは後頭部から首筋にかけて、いつとはなしに始まりだらだらと持続します。はちまきで頭を絞るように頭全体が痛み、肩凝りを伴っていることが多いようです。痛みの程度は軽度〜中等度で日常生活への影響はさほどなく仕事も続けられますが、ストレスがこうじての頭痛では、痛みが長引くとともに気分も落ち込むようになり悪循環になって頭痛がひどくなる方もおられます。適度に運動したりして、リラックスすることが大切です。

片頭痛は女性に多い頭痛です(男性の4倍)。 ほとんどは20歳から30歳代までに発病します。頭の片側のこめかみから眼のあたりに痛みが発作的に起こり、脈打つように「ズキンズキン」あるいは「ガンガン」と痛みます。片頭痛という病名にもかかわらず、両側の頭痛の方も多くおられます。 このような痛みが数時間から〜72時間持続し、月に1−2回から、多い人は10回以上繰り返し、繰り返し起こります。頭痛が起こると気分が悪くなったり、吐いたりして、動き回ることで症状がひどくなるので、日常生活は非常に妨げられ、仕事にも行けず、ひどいときには寝込んでしまいます。「仕事を休みがちになる。」「約束したのに外出できない。」など社会生活にも支障を来します。幸い特効薬の頓挫薬(痛みを和らげる薬)が認可されています。売薬を内服しても頭痛の収まりがつかない場合、吐き気で鎮痛薬が飲めない場合 、毎月10回以上、頭痛のため薬を内服されるような方は病院を受診されたほうがよいようです。

どんな頭痛の時に病院にかかったほうがいいの?


もう一つの頭痛は、脳や体に病気があって起こる頭痛で、「症候性(しょうこうせい)頭痛」といいます(表1)。このような頭痛は、頭痛全体からみればごく少数なのですが、放置すると生命にかかわる病気が潜んでいることもあり注意する必要があります。脳卒中(脳血管障害)や脳腫瘍、さらには頭部外傷などの病気ですが、症候性の頭痛にはいくつかの危険な兆しがあります。
危険な頭痛の徴候(表2)とは、ひとことで言えば「いつもと違う頭痛」です。もちろん「初めての頭痛」も用心にこしたことはありません。具体的には、「すごく突然に起こった頭痛」となると、出血性の脳卒中で、くも膜下出血が疑われます。くも膜下出血は緊急の治療が必要となることが多い病気です(福大病院ニュース2002年9月号くも膜下出血について)。
そんなに急激な頭痛ではなくても、「様子をみていてもよくならない」、「数日、数週間で痛みがだんだんひどくなる」、といったように頭痛の程度が進行性に悪くなる場合も注意信号です。交通事故などで頭を打った後であれば、頭の中に出血している可能性があります(外傷性頭蓋内出血)。また高齢の方であれば、こけて頭を打ったといった軽い打撲でも、1−2ヶ月経って忘れたころに頭痛が出て、調べてみると頭の中に血がたまっていることがあります(慢性硬膜下血腫)。

さらに、なんの原因やきっかけもなく頭痛がでて、薬を飲んだりしてもよくならず、ふらつく、目がぼーとぼやける、手足に力が入らない、ぼけたような症状を伴うようになったら、脳腫瘍などの脳自体の病気の可能性があります。これら危険な兆しがみられる頭痛であれば早めに病院を受診し、診断を受けられることが肝要です。

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